離れて暮らす親の家の片付け|生前整理を始めるタイミングと進め方

広告・PRを含みます(詳しくはこちら)
高齢者・家族ガイド

離れて暮らす親の家の片付け|生前整理を始めるタイミングと進め方

「実家の片付けが気になっているけれど、何から話せばいいか分からない」という方向けに、生前整理を始めるきっかけ・タイミングと、具体的な進め方を整理しました。

結論

生前整理に「正しい年齢」はありませんが、調査では「元気なうちにできるだけ早く」始めたいと考える人が最も多く、次いで「体調面で不安を感じたとき」「退職・定年したとき」がきっかけとして挙げられています。

離れて暮らす親の場合は、片付けそのものより先に「生前整理をしていること」「財産やエンディングノートの情報」を家族で共有しておくことが、いざという時の負担を大きく減らします。

なぜ今、生前整理が注目されているのか

内閣府「令和7年版高齢社会白書」によると、2020年時点で65歳以上の一人暮らしの方は約291万人(男性約146万人・女性約145万人)にのぼり、65歳以上人口に占める割合は男性15.0%、女性22.1%です。1980年(男性4.3%・女性11.2%)と比べて大幅に増加しており、2050年には男性26.1%、女性29.3%まで上昇すると推計されています。

離れて暮らす家族が増えるほど、「いざという時に実家に何があるか分からない」「急に片付けが必要になって困る」という状況が起こりやすくなります。生前整理は、本人の意思を尊重しながら、こうした事態を避けるための取り組みです。

出典:内閣府「令和7年版高齢社会白書(全体版)」第1章第1節3「家族と世帯」

生前整理を始めるきっかけ・タイミング

生前整理に関するアンケート調査(一般社団法人あんしん解体業者認定協会、2024年3月、30代以上の男女500人対象)では、生前整理を始めたいと思うきっかけについて、次のような回答が多く寄せられました。

  • 元気なうちにできるだけ早く(最多回答・167人):体力・判断力があるうちに自分の意思で進めたいという考え方です。
  • 体調面で不安を感じたとき(130人):持病や通院が増えるなど、将来への備えを意識し始めたタイミングです。
  • 退職・定年したとき(87人):時間的な余裕が生まれ、腰を据えて取り組みやすくなる時期です。

同調査では97.2%の人が生前整理の必要性を認識しており、最大のメリットとして「家族に迷惑をかけずにすむ」という回答が最も多くなっています。年齢で区切るよりも、こうした心理的・状況的なきっかけを会話の糸口にする方が、本人も家族も話を切り出しやすくなります。

出典:一般社団法人あんしん解体業者認定協会「生前整理はいつ始める?」30代以上男女500人アンケート調査(2024年3月14日〜17日実施)

生前整理の進め方|4つのステップ

一度にすべてをやろうとすると途中で挫折しやすいため、次の4つに分けて、少しずつ進めるのが一般的な進め方です。

  • ①身の回りの物品整理:まず片付けやすい物から始めます。「1年以上使っていないものは見直す」など基準を決めて、必要なもの・不要なものに分けていきます。思い出の品や衣類など、本人にしか判断できないものから手をつけるのがポイントです。
  • ②デジタル機器・アカウント情報の整理:パソコンやスマートフォンのデータ、SNSアカウント、サブスクリプション契約などを確認します。IDやパスワードをエンディングノートにまとめておくと、いわゆる「デジタル遺品」化によるトラブルを防げます。
  • ③財産目録の作成:預貯金・不動産・ローンなどを「相続させたいもの」「売却するもの」「生前贈与するもの」に分類します。相続させたい財産がある場合は、遺言書の作成も検討します。
  • ④人間関係の整理:今後も大切にしたい付き合いを見直し、年賀状じまいなどを検討する人もいます。

迷ったものは無理に判断せず、いったん保管場所を変えて時間をおいてから見直す、というやり方も有効です。

離れて暮らす親の生前整理を進める際のポイント

  • 「片付けて」ではなく「一緒に備えたい」と伝える:いきなり片付けを促すと、本人が「もう用済みと言われた」ように感じてしまうことがあります。保険や相続の話とセットで、将来への備えとして切り出すと受け入れられやすくなります。
  • 自分(子世代)が先に取り組む姿勢を見せる:自分自身のデジタル終活やエンディングノート作成を話題にすることで、親世代も生前整理について話しやすくなります。
  • 財産目録・エンディングノートの情報だけでも共有してもらう:物の片付けが進んでいなくても、重要な情報(通帳・保険証券の保管場所、かかりつけ医、契約中のサービスなど)を先に共有してもらうだけで、いざという時の負担は大きく変わります。
  • 帰省のタイミングで少しずつ手伝う:一度に終わらせようとせず、帰省のたびに1部屋、1カテゴリーずつ手伝う形が無理なく続けやすい方法です。

自分たちだけで進めるのが難しいと感じたら

物量が多い、遠方で頻繁に通えない、体力的に搬出作業が難しいといった場合は、生前整理を専門に行う業者に相談する方法もあります。業者に依頼する場合の費用感や、自治体の粗大ごみ制度との使い分けは、以下の記事で解説しています。

よくある質問

Q. 生前整理は何歳から始めればいいですか?

A. 決まった年齢はありません。アンケート調査では「元気なうちにできるだけ早く」という回答が最も多く、50〜60代の節目や退職のタイミングをきっかけにする人が多い傾向にあります。体力・判断力があるうちに、本人の意思で進められることが大切です。

Q. 親に生前整理の話を切り出すと、嫌がられないか心配です。

A. 「片付けてほしい」という伝え方だと身構えられやすいため、保険の見直しや相続の話と一緒に「将来みんなが困らないように備えたい」という伝え方にすると、受け入れられやすくなります。まず子世代が自分自身の終活・デジタル整理から始めて見せるのも一つの方法です。

Q. 遠方に住んでいて、頻繁に手伝いに行けません。どうすればいいですか?

A. 帰省のたびに1部屋ずつ進める、電話やビデオ通話で財産目録やエンディングノートの作成を一緒に進める、といった方法があります。物量が多く自分たちだけでは難しい場合は、生前整理業者への相談も選択肢になります。

離れて暮らす親の家が賃貸物件の場合は賃貸物件の遺品整理|退去期限までにやるべきこと、業者選びで気をつけたい点は不用品回収業者と自治体回収の違い|トラブルを避ける選び方もあわせてご覧ください。

広告・サービス紹介

生前整理・遠方の片付けを依頼する方法

離れて暮らす親の家の片付けや生前整理を進める場合、「遺品整理110番」のように加盟店ネットワークから無料で見積もりを紹介してもらえるサービスを利用する方法もあります。

無料見積もりを依頼する

※本サービスは提携事業者による無料見積もり紹介です。当サイト編集部が個別に調査した業者情報とは別の、広告を通じたサービス紹介です。